■モンマルトルマルトルモン(笑)。
しかし、その苦労の先にはすんばらしい風景。そう、ここはかの有名なモンマルトルの丘。その上にはテルトル広場とサクレクール寺院っ!!
まずはちょいとウロついて、ダリ美術館のショップだけ入る。俺、思わず来年のカレンダーをゲット(笑)。時間なくて展示は観なかったけどね、もっちゃいない。
その後、テルトル広場散策。TVで観たことあるっしょ? ウソだかマジだか分からん画家(爆)がいっぱいいて、絵書いてたり似顔絵ストールやってたり。
俺、なんでだか“マドモアゼル”呼ばわりされて売り込まれたりもしたが(ここは深くは突っ込まないでね)、その他数人振り切って(今から思や、1枚ぐらい描いてもらってもよかったかもネ)、さすがに疲れて大変なのでカフェに入ろうとしたが、どこもマンパイ。
サクレクール寺院へ続く竹下通りみたいな所で王子のスキを狙って空腹に耐えかね、クレープ購入♪ フランス語、ショコラしかわかんないから必然的にチョコレートクレープに。
「正直に言えば頼んであげたのに」
王子、食材だけはフランス語、いくつか分かるんだそうだ(ナゾ)。
「仕事でフランス料理店いくつか抱えてるからね」(ナルホド)
それにしてもここいらは、入りやすそうな雰囲気のいいカフェやらレストラン(ビストロっちゅーの?)ばっかよ。日本語メニュー用意してくれてるトコロもあるそうヨ。
で、やっとそのうちの一つ、小奇麗なカフェに入る。
「なんかさー、ペルノーぐらいこう、そろそろね」
「ちろっとね」
しかし、やっぱり
「ショコラ シルブプレ」(爆)
今度はもうちっとフランス語、勉強してから来よう.....(後悔)。
「オマエの兄弟だーっ!!」
と、俺が発見した先に何があったのかは本編参照。
■サクレクール寺院の階段で黄昏
王子が「パリ行き最大の目的」とまで言ったサクレクール寺院。立派っす。王子はすんごい感動してるらしく、
「あの階段でボーッとするのが小さい頃から夢だった!」
というその夢を叶えてウルウルしてる間(ホントに泣いてたぞ、泣き虫めが)、俺はチョコチョコ動き回って色々観てきましたー。
ヘンな帽子(扇風機付いてる)を売ってる兄さんとかひやかしつつ、階段降りたらケーブルカーがあるじゃん(笑)。最初からこれで登ってくりゃラクチンだったのにーぃ。でもあの坂の風情は味わえなかったわよね。
「そろそろ行きます?」
「ヤダー」
と、王子最初にして最後の拒否(笑)。
「ほらー、あそこに北駅見えるじゃーん。まだ時間あるー」
「いや、下におもろいもん他にあったら困る」
ってことで、帰りも歩きで降りやんした。そのあたりはなんかこう、ばっちぃ街並み、安売り系の商店が並ぶ。みーんな“タチ”っていう店のデザインヒドい(笑)ペーパーバッグ持ってた。なんだあれ? でもね、そういう店、すごくおもしろそう!! 大好き、こーゆーの。
というわけで適当にひっかかりつつ、さっきとはウラハラにばっちぃ街中へ出て、とりあえず北駅の場所を確認。そうだなー、あと3時間ぐらい余裕あるよね。
「マルシェ行こう!」
北駅のカフェでベルギービール飲んでる時に(笑)ってことになり、駅に程近い屋内型マルシェへ。なんかね、フクザツな臭い(笑)。カンブツ屋臭が強くなると絶対すぐ近くに“干し鱈屋”がある(笑)。けどウマそうよ。日本人ならミリンと醤油で炙る?? 肉屋はキョーレツモーレツ。俺とか王子は別にビジュアル的には平気だけどね。「キャーッ!!」とかバカなオンナのようには騒ぎません(実はちょっと恐かった)。なんかもう、アメ横とおんなじ。
「あれ、買っていい?」
気の良さそうなオジさんのいる店で王子、小さなピザタルトを買った。
「レンジでチンする? 今すぐ食べる? 持ち帰る? 袋入れようか?」
と(言っていたに違いない)優しいオジさんはフランス語なのに、
「ううん、あとで食べるから袋入れてくれる?」
と英語で答えている王子、不思議に思って後で聞いてみたら
「フツーに何言ってるのかは分かるんだよね。自分でも不思議」
だそう。でもけっこう、そういう状態になっちゃうよね。外国語に囲まれてると。
「くふふふふふふ」
「なに?」
「さっきさー、ラパンさん(ウサギ)売ってたでしょ?」
「皮剥いでそのまんまね(笑)」
「あのオジさんが捌いたのかなあ」
「どして?」
「ホラ、コイン、血ダラケ。。。。」
王子の手のひらの10フランコイン。。。。。。流血。。。。
「!!!!!」
「っていうか、ケチャップ☆」
おらあああーっっ!!!
俺は花屋で花が買いたかったんだが、ロンドンに持ち帰るのはタイヘンそうなので泣く泣く却下。その後、よく日本にもそこらへんにあるような文房具屋を物色、
「○○ん家とおんなじだよー」(王子の昔の知り合いで駅前で文房具店をやっている)
ってことで何もゲットせず、退散。
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