■ ANOTHER SIDEs ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ NIETAによる裏・INDV LD + Paris
02年の渡英を直前に控え、過去の書類をあさっていたら出てきたとあるロンドン旅行記。
(俺サマ、アップしないけどちゃんと旅行記書く人なのよ)。
 その時はココの管理人と数回、現地でツルんでました。
なので、その時の旅行記(大幅加筆修正済)を、俺サマからの置土産として出発前に投げつけて行きます、よろしく。
(詳細は、本編「INDV LD + Paris」をご覧ください。)









●カムデン帰りの王子と寿司でカイパン♪
 今回の渡英はあまり長い期間を取っていなかったので、そう余裕カマしているヒマもない。ってことで、行きたいと思ってピックアップしておったポイントへは“攻めの姿勢”でガンガン向かっておったワタクシ。
 その日は、今回の滞在で3度目の自然史博物館で午前中を過ごし、そっからケンジントンガーデンまで歩き(!)。経由したケンジントン・ハイストリート駅にあるマークス&スペンサーでサンドイッチ等を仕入れ、公園で珍しくヒナタボッコしながらボケッとしておった(どこが攻めの姿勢じゃ)。
 何故かワタクシは、空の広い場所に長時間いると切なくなるのです(恥)。しかもそれが愛するロンドンの空の下となればなおさらなもんで、しばらく寝てからヤバいっちゅーこって、退散することにしましたにゃ。
 何もしないのに疲れてたもんだから、部屋に帰って更にホゲ〜ッとなっておりました。そろそろ(何がそろそろじゃ!)パブにでも行きましょうかと。
 と、鳴ったケータイ。(旅行者向けにレンタルできるいくぶんゴツいヤツです)
 誰かと思い出てみたら、なんと! 懐かしいあの“ふんにゃら”した声(笑)。
「はろはろはろー。寿司食いにいきませんかー?」
 開口一番、それはないだろう(笑)。  ケータイを借りてたのもそれが要因のイッコなんだが、GWの休暇を利用してコチラへ遊びに来るLuLu王子と、何日かは一緒に遊ぼうということになっていた。だから“着いたらすぐ電話しろ”と言っておいたにも関わらず、王子はすでに数日前に来ていて......
「今日は朝からカムデン行って、今、ピカデリーの辺りで疲れてヘロヘロしてるでし☆」
 だってよ!(爆)。 しばし文句を言わせてもらった後、
「今どこよ」
「ボンドストリートで居心地悪い思いしてます(笑)」

 この日曜日にボンドストリート詣してたらしい。どこもやってないでしょ?
「ロケハンです、後半の(笑)」
 グレイトマルボロ・ストリート入口で待ってるように伝えて、俺サマもTUBEに乗った。

 現地に行くと、いたいた。見覚えのある兄さんが(笑)。
 行く予定でいた寿司屋は、そっから歩いてちょっと。ポーランド・ストリートという所にある。しかし王子、荷物スゴいね(^_^; どうやらカムデンで買い物大魔王だったらしい。
「でも行きに迷子になりかけちまった」
 どうやら乗り換えが必要なTUBEに乗ってしまったらしく、親切なおっちゃんが教えてくれて辿り着いたんだとか。相変わらず微妙にキケンな人だよねー、アンタも。
「あのおっちゃんが声かけてくれなかったらどうしてたんだろね(笑)」
 と、俺サマ、かなり魅力的な物を発見してしまった。「新羅」という焼き肉屋(?)である。まだその頃は俺サマも王子もベジしてなかった。
 店の表のメニューに、日本語で“釜ビビンバ”と書いてある!! なんだよ、それ(笑)。
「ダメ、寿司行くの!!」
 と引っ張られて敢えなく断念(泣)。いいよ、また今度一人で来るから。

 その寿司屋、有名なオシャレ系回転寿司の「YO!SUSHI」という。ロンドンでの回転寿司ブームの火付け役と言ってもよろしぃ。で、地下が居酒屋の「YO!BELLOW」なんだが、どちらに行こうか一瞬迷った挙げ句、まだオープンしてるか分からなかったので当初の予定通り、寿司の方へ向かう。ちょっとキンチョー(笑)。俺もロンドンで寿司は初体験だし。
 ちなみに「YO!BELLOW」の方でも寿司、食えます。座敷タイプな席で、かなり盛り上がってるらしい。どちらもメディア関係者(って何だろうな、一体)が好んで来ている、日本の回転寿司のイメージとかなり違うスポットなのじゃ。
 俺サマ思うに、屋内で靴を脱いで寛ぐ習慣のない西洋人にとって、自分の家ならともかく出先で靴脱いで酒飲むなんてのは、ちょいと冒険なんじゃないだろかと勝手に想像した。市民も銃持ってるようなキケンな香り漂う場所なんかだと特に、なんかあったらすぐ逃げるか反撃せなならんから、靴なんて脱げないんじゃないだろうか(気分的に)。英国はその点、おまわりさんでも銃を携帯してない国で、その分、馴染んだんじゃなかろうか...ってこれ、ニッポン=フジヤマゲイシャの逆的な発言かもしれんが、なんとなくそんな風に考えてしまった。

「うはっ(笑)」
 ......とは、店内に入った俺らの第一声。回転寿司屋.....って感じじゃねーよ、コンベアベルト(欧州イチの長さと聞いた)があるからまだ分かるケド。
 入って一番右に案内される。時間のせいか、他の客はまだまばら。
「なーんかなーんかなーんか!!」
 さっきから王子は笑っている。確かに、ちょっとおかしいよ、ココ(笑)。
 だって回ってるモノもさ、見たことないもんばっかりで......あっ、ドラ焼きみっけっ・
 インテリアは、典型的な無機質なミニマリズム、ロゴなどのポイントはサイバーポップ。確かに、オシャレだ。円形コンベアベルト中央で職人(なのか?)が調理してるけど、清潔感イッパイでヨロシ。ちなみにスタッフ、みんな格好よかったわ、清潔でオシャレな感じ。
 ほどなくして店員さん(ロケットマンと呼ぶ)がニコニコニコ。かなりかっこいぃ兄さん・
 しかし第一声でまたもや俺らは吹き出しそうになるのを堪えていた。
「ようこそっ、YO!SUSHIへ!!」(もちろん英語でね)
「あー、どーも......こんにちわ......」
「キミたち、ここへ来るのは初めてかい?」
(後楽園で僕と握手テイスト)
「あー、そーです......」
「じゃぁ、まずざっと説明しよう!!」
(タイムボカンテイスト)
 ......という感じで親切丁寧にレクチャーされたあと、やっと解放される。まさか英国人に回転寿司のシステムを説明されるハメになるとは思わなんだ(トホホ)。
「くはははははっ、なんなの、なんなんだここ!!」
 王子は静かに笑いが止まらないらしい。
「あ〜っ、へるぷぅ〜っ、へるぷぼたん〜っっっ」
 そしてどうやら、さっきの説明で知った「HELP」という赤いボタンを押したくてたまらないらしい。
「それは、困った時しか押しちゃいけないの!!」
 まるでガキを連れた親父である、俺サマ(泣)。

 その他のシステムは、ほぼ日本と一緒である。皿の色で金額決まるとかね。
 味は、かなりウマかったっすよ。少なくとも思ってた以上にウマかった。もう少し酢が効いていてもいい気はするけど>シャリ
 ネタも色々と考えてるしね。“茹でアスパラのグンカン、マヨネーズぷち☆”なんて、かなりイケてましたもん、いや、ホント。あとね、サーモンとシメサバは最高ね。

 しばらくすると、一人のスタッフさんがおもむろに寄ってきた。
「楽しんでますか?」
「うん、とっても! おいしいですっ!!」

 笑顔の後、メガネがオシャレな黒人の彼は、突然日本語を喋り出した!!
「ボク、ニホンゴヲベンキョウシテイマス」
  !!!!  どうやら昔、しばらく名古屋にいて(ホームステイか?)日本語を覚えたらしい。
「オノミモノハイカガデスカ?」
 ってことで、後をウンニャラウンニャラ走っていたドリンクロボットから久々の日本のビールとポン酒を貰う。
「くえ〜っ、、、炭酸キッツ〜ぅ!」
 とは、スーパードライ賞味後の王子の一声。ぐはははは、気持ちは分かるばい。
 彼(ライアン)とは、しばらくずっとお話タイム。またいつか日本に行きたいんだそうだ。メッチャ、いいヤツだった。偏見(悪い意味は毛頭ないが)というか何ていうか、ブラックのクールなヤツというと、頭の中にヒップポップテイストなイメージが出てくるのだが(笑)、そんな彼が、ものすごーい丁寧な日本語を喋るもんだから、ちょっと、焦った(笑)。
「ヨ〜メ〜ンッ」とか「チェキラッ」とか言ってそうなヤツ(すんまへん、ヒップホップとかにはウトいっす)が
「ボクハ、ユウジント、マタ アイタイト オモイマス」
 だもん(笑)。
 途中で王子がやらかした「とっさのひとこと」系なハプニングについては本編にまかせましょう。気持ちはよく分かるんだがな、それ。。。
「ダメだ、帰ったらジ@スに行きなおさなきゃー......」
 なんて落ち込んでたよ、ははは(笑)。

 散々食って(ホントにたくさんいただいた)帰り。
 俺サマがレジ(ここは日本式にレジがあった)の兄さんにポケ〜っ・としているスキに(本当に格好よかったもん、イタリア系のロンゲで)ライアンとまた喋くってる。
「なになに、どうしたの?」
「あ、いや、友達の子供におみや買いたいの」

 ケースの中に、店のオリジナルグッズが! しかも哺乳瓶とかツナギとか赤ちゃんグッズも!!
「赤ちゃんなの?」
「うん。まだ生まれてないけど」

 ......なんじゃそりゃ。
 ......一方でライアン、ちょっと驚いている。なに?
「結婚してるの?! 子供いるの?!」(英語で。すると途端に“丁寧テイスト”抜ける)
 いや、そうじゃなく......と言うより先にヤツ、俺と王子が夫婦だと勝手に解釈しちゃったらしい!!(爆)
「あー、子供いくつなの?」
「あ....」
「これ、3サイズあってね、生後3ヶ月用とか」
「そうなんだー。じゃぁちょっと大きめのがいいなあ〜」

 ......王子、面倒なんで訂正することはヤメたらしい(笑)。
 で、他にも色々購入。ライアン、張り切って用意してくれた。
「今度は子供も一緒に来てよ!」
(あー、あー、そうじゃなくって......)←心の声
 で、ホントの帰り際。ライアンがポストカードだの色々手にして駆け寄ってきて
「マタイラシテクダサイ」
と日本語でご挨拶。
 爽やかな感動に包まれた俺たちは(笑)「YO!SUSHI」を後にした。

 ちなみにその後、王子と分かれた俺は知り合いの所に遊びに行き、上記の話を散々して大笑いされていた。その頃、王子は王子で葵屋(パブ)で夜中まで呑んだくれていたらしい。

 

つづき→

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