●とおちゃーっくっ☆
　んで、懐かしい車窓一杯の黄色絨毯（菜の花だと思ってたけど、もしかしたらマスタード畑か？）を抜けて、のどかーな田園風景のような中をひた走る。王子、眠気と戦ってる（笑）。
「なんかこぅ、銀鉄（ますむらひろし版“銀河鉄道の夜”のこと）の田園交響曲のシーンに似てない？」
「あー、そうねー。ちょっと日本人にとっちゃ現実味ない風景よねー」
　で、そうこうしてるうちにアナウンスがあり、あっさりと北駅に到着。

　さぁ、2年ぶりのパリ〜ッス。今回はなにがでるかななにがでるかな？？？（←古すぎる）
「やっぱり違う国に来たって感じないねー」
　と散々言いつつ、構内へ。前はここからすぐメトロに乗ったんだけど、今回は外へ出る。王子が下調べしてあった“フュレ”というお店が徒歩圏内なのじゃ。パンとかチョコとかお菓子の店で、ジャムが旨いらしい。

　相変わらず外国へ来ると方向音痴が解消される王子にくっついて歩いていく。地図も見ないで初めての場所をスタスタ歩けるのは本当にナゾ。よっぽど地図を熟読してきてるに違いにゃい。
「地図はね、けっこう得意なんだよ。方向オンチなだけで」
　って、ワケわかんねーなぁ。

　でもって、目的の店はアッサリと発見。小さな小さなかわいらしい商店でございまして、ここで今回初のフランス語攻撃でやんす（泣）。
　しっかし、ここのオバさんは親切だったし、僕らがジャム狙いであることを察するとズラッと並べてある棚の所に来てくれて、いろいろと説明してくださった。フランス語だけど、なぜか言ってることは理解できる（前回同様、不思議な現象）。オバさんがオススメだっていうアンズとローズ、それと王子の
「定番でいちごも欲しいなぁ」
という日本語を聞き取ったか、ちゃんとイチゴジャムを出してくれ（笑）、横のテーブルに置いてあったゼリー（これがめっちゃくちゃウマい！）も追加して、無事に初ユーロは終わったのだった。ユーロは札しか持ってなかったけど、おつりでもらったコインはデザインがみんな似ているから分かりずらい。
「たしかに新しくてキレイだけど、デザインがなんかつまんないーぃ」
「オモチャっぽいのねー」

　帰国後るるぶパリを読んでた所、フュレのオバさんが“ウチはチョコもおいしいのに日本人はジャムしか買ってかない”と嘆いていた（爆）。ゴ、ゴゴゴゴゴゴメンっ。。。（泣）。