●きつねのおさけ☆
テムズ沿いをどんどん歩いてくのであります。キレイに舗装された散歩道のようになってまして、天気が良きゃぁ、もっともっとステキだったことでしょう。
途中、演劇に縁のない俺らでも感動したグローブ座が。
「ノミ! ぶんぶく茶釜!!」
「能面! カマキリ!!」
何のことか知りたい人は、ぜひ現地へ行ってきましょう。
さて。向こうにタワーブリッジを望みながらどんどん歩いてるのだが、どんどん雨がヒドくなってくる。っていうか、豪雨(笑)。昨日のパリに続いてなんなんだーぁもう。でもここまでの豪雨の中を歩くってのもなかなかオツで(なにがだ)それはそれとしてはしゃぎながら目指すは、デザイン・ミュージアム。コンラン卿の館ですな。
「ねぇ、でも疲れた」
「疲れたねぇ...」
「ビシャビシャだし、寒いよぉ(泣)」
王子、ホントに寒そう。だって髪の毛絞るとボシャーッ、だもん(笑)。ってことで、ここは展示は観ないことにした。だからちょっとだけショップを覗く。が。
「うーもー!」(←合唱)
ここにも欲しいものが山ほどなのだった......
ここまでくると、本当にもう体力が限界。ならば急げ、ってことでタワーブリッジをとっとと渡り、キャサリンズ・ドッグへ逃げ込む。そうさ、うまいエールはすぐそこに!!
この雨で、どうやら屋外でパーティしてた誕生日ご一行も退散した模様。みんなが目指す先、そこは至福のパブ、ディケンズ・イン。
「懐かしいなぁー(感涙)」
「ぜーんぜん変わってないねえ」
ここは英国。たった2年でましてや老舗パブの何かが変わるハズはないぞ、俺(笑)。
「どーしよ、ウマそうなもんばっかあんじゃんー(泣)」
「前さぁ、プラウマンズランチ食ってたオヤジがいてウマそうだったんだけど、今日はちょっと寒いよねえ......」
ということでジャケットポテトに決定。ただし保温ケースの中のおじゃがちゃんは日本人には珍しいデカさだ。
「空から降ってくるヤツみたい」(←王子、それって隕石のこと?)
「はんぶんずっこでいいね......」
フードメニューのオーダーは王子にまかせ、俺はバーカウンターへ(ここは分離してるのだ)。キツネ印のエールがあったんで、迷わずそれにする。
「ああーっ、キツネじゃん!!」
案の定、王子もお喜びになっておる(^_^;
そのヤツがオーダーしたジャケットポテトは、もう見た目からして“はあと”が飛び散っちゃいそうなもの。だってベイクドビーンズとチーズが大量にかかってんだもん!!
「ものすっごい基本設定にしちゃったんですが」
「いーんじゃなーい?」
で、味の方は文句のつけどころなく、感動的なハナマル。疲れが一気に解消するわあ〜。
だがしかし、俺はさっきからある事が気になっている。それは... なぜかトレイの上にマスタードとホースラディッシュとモルトビネガーのパッケージが。
「こーゆーの見ちゃうと身体が勝手に動いて持ってきちゃうんだよ(笑)」
「持ってきちゃうんだよって他人事のよーに(トホホ)」
「悪いのはワシではなくこのカラダだ」
ワケわかんねーぇ。
それ全部、結局王子はおいしそうに食べてしまった(爆)。たまにこの人の味覚を疑いたくなる、うん。普通、ホースラディッシュのパック(刺身に付いてるワサビパックを想像していただければよろしい)をチューチュー吸いながらビール呑むか???(爆)
「わんだほーふぅれいぼぅわー♪」(←アヤしい英国料理人ロス・バーデンの口グセだとか。俺は知らん!)
「胃、壊すよ〜(泣)」
「元から壊れてるからだいじょぶ」
そういう問題なのかよ......(泣)
|