●せんとぽーりゅ☆
　パリ遠足翌日、無謀にも（笑）俺らは朝もハヨから今度はセントポール寺院最寄り駅で待ち合わせ（爆）。ホントに元気いいです、ウチら......帰国後が心配。

　やっぱりもう王子は先に来てまして、ちょっと格好良さげな兄さんと談話中（笑）。俺が側に行く頃にはお互い手を挙げて別れてましたが......
「朝からナンパでもされおったか」
「いや、違う。道聞かれてたん。アメリカのツーリストで世界中巡ってるみたいよ。日本も行ったことあるって言ってた」
　なんでもこの日は朝から“格好いい兄さん”づいてるんだそうだ（羨）。来る時、またTUBEで大ボケかました王子を助けてくれた兄さんがまたクールだったそうで。
「今から思うと記憶が衰退するにつれ都合よく昇華されてきまして、そうだねえ、ウィル・スミスって感じ（笑）」
　あははははは。
「2人あったってことは3人目もあるな」
「俺じゃなくて？」
「ちゃぅ（斬）」

　俺はここからセントポール寺院までの道のりって今イチ覚えてなかったんだけど、地上に出たらアッサリ到着。ちょっとまだ朝早すぎるかなあ？　開館してるんだかどうかも分からない雰囲気で。でもいいや、入ってしまへ。
　さすがスタッフさんたちもまだヒマそうだに。学割になるって言ってくれたけど、俺らもうとっくに学生じゃなくて......（笑）。日本語ガイドとか広げて色々説明してくれたし、混雑してる時間には滅多してもらえないことで感謝。でも残念なのは俺的にとっても楽しみにしてた「黄金の回廊」へはメンテナンス中なので登れないという事実。うっわー、前回の王子の話聞いて楽しみにしてたのにさあ！（泣）

　とりあえず石の回廊までは行けるけど、その入口と地下墓地への入口はまだ開かないので、それまで隅々まで見て回ることにした。ホントに人がいないから、あのセントポールを独り占め、って感覚。感動したよー、これには。ちょっとRPGとかの主人公（とまでは言わないが）になった気分♪
　その後、通路を入ってささやきの回廊まで行くことに。王子は階段にはけっこう強いらしくスタスタ先へ行ってしまうんだけど、俺的にはもう限界......。最後の方には引っ張ってもらう＆後から押してもらう始末。俺ってば情けない、情けなさすぎりゅ.......こんなんじゃ、到底黄金の回廊なんて辿り着けなかったかもしれね。なんか凄まじいらしいから、そこまで行くには...。
「でもこれね、明日あたりケツが痛くなるよ（笑）」
　ケツだけで済みゃぁいいけどさ。明日出ればいいけどさ（2〜3日後組）。

　ささやきの回廊がその名で呼ばれる所以を実験後（本編参照）、しばしその高さからの眺めにウットリする。ちょっと俺、感動してたのよねえ、ホントに......（笑）回廊にはグルッと石のベンチのようなもんがあって、そこに座ってたら泣けてきそうになっちゃってきたもんで......俺ってばおセンチ入っとる。
「ここ、本当に落ち着くよね......」
　と、王子もいつになくシリアスモード。しばらく会話ナシでお互い、それぞれの世界に入り込んでました。うっわぁー、このまま時間止まんねえかなあ（泣）。

　その後、お約束の地下墓地で（ちょっとマジ怖）騒げないけど全身から喜びオーラをメラメラ出してる王子（目が輝いている）に笑った後（いちいち墓標に向かって挨拶をするのはヤメなさい）、お土産屋さんを物色。この店、飽きないんだよねえ(^_^;　それからクリプトカフェで軽い朝メシとしたのだ。ココのコーヒー、ウマくてさあ。
「こう、墓石の上だってことを忘れてしまうような」
　忘れてたんだから言うなあーっ（泣）。