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 英国にはパブがある!
 それはもう彼らの生活必需品(?)。だから街中には数え切れないぐらいの店が存在します。賑やかな通 りにはほとんど1ブロックごとに1〜2件という印象。横道だって、フと気付けばそこにはパブ。大きいのから小さいのまで。
 僕は向こうに行った時、パブに入らない日はまずありません。そのぐらい旅行者の僕にとっても便利でしかも落ち着けて、無くてはならない存在です。

 パブというのは、パブリック・ハウスの略称。その歴史はとても古く(中には12世紀から!なんてトコもある)、複雑であり、諸説あり、とても興味深いものです。
 パブはその昔、「イン」「タバーン」などとその種類が分かれていた時代がありました。現在でも店名に「〜・イン」や「〜・タバーン」と付いたりと名残があります。端折って言えば、聖地へ巡礼する人々の宿泊所や休憩所として生まれ、酒や軽食を提供するようになり、そのホテル機能のある方を「イン」、酒場機能のみのものを「タバーン」と。このへんは諸説入り乱れていて難しいけどおもしろいので、興味のある方はけっこう出版されている関連書籍を探してみてください。
 現在は「イン」と店名についていても宿泊施設のあるパブはほとんどなくなっているそうです(少なくともロンドンでは僕は見たことがない)。

 そして英国といえば昔の階級制度ですが、パブにもその名残はあります。たまに入口が2つあるパブを目にする事があるのですが、それは以前、一方は労働者用、一方は中流階級以上用とされていたため。中はバーカウンターは一つですが、フロアは区別 されていたそうです。現在はもちろん、そういったことはないし、よっぽど地元密着型の小さな店じゃない限り、旅行者でもウェルカム、というより旅行者だろうが何だろうがあんまり気にしてくれません(笑)。

 またパブの特徴として「閉店時間が早い」ということがあります。古い法律のなごりの為ですが、現在その決まりはとっぱらわれたので別 に深夜営業してもよさそうなものなのですが、僕はお約束通り11時閉店のパブにしか行ったことがないかも。
 だいたいが15分前にラストオーダーになりますが、僕の好きな店では11時にオーダーしてもその先15分までは「飲み切っちゃってくれタイム」でした。おもしろい。

 今でこそ子供も入れるファミリーレストランのような機能も果たすパブも増えてきたのですが、基本的に子供出入り禁止の店が多いそうです。日本人の場合は年齢を聞かれることが多々あるので、初めての店にはパスポート持参で行った方がいいかもしれません。
「旅行者でも行きやすいパブ」=「ガイドブックにしょっちゅう出てる店」、これで間違いないと思います。あまり細道の隅っこにあるような店は、最初は入りにくいものね、常連さんばかりっぽくて。それにガイドブックで紹介されている店は、それなりに観光目玉 があるとも言えるワケで、2〜300年前創業なんてザラにある中でも手っ取り早くいい店へ行けるということでもありますよね。かといって、観光客オンリーでごったがえしているという状況に陥っていることもそんなにはないようなので、最初はそういう所から入って、どんどん深みにハマりましょう。

 でも僕が生まれて初めて入ったパブは、ガイドブックにはもちろん、ちょこっとも載っていないような小さな小さな店でした。そこは特に歴史は古くないようで、どちらかといえば現代になってから出来たチェーンぽく、近隣にもう1軒ありました(今はそちらの支店の方へいつも行きます)。
 入った瞬間の“なんだなんだっ、見たことないガキがいきなり入ってきたぞ!!”っていう雰囲気、今でも忘れられません(今になればかなり笑える)。しかもお約束の閉店11時の30分前ぐらいに入ってしまったもので、さらにその当時の僕はパブのルールであるキャッシュ・オン・デリバリーやらパイントやら...そんな知識は全くない状態でした。結果 は御想像の通り。でも親切にして貰えて嬉しかった。
 そんなワケでソトモノ丸出し&旅の恥かき放題で僕のパブ初体験は終わったワケですが、それでも“イヤだ!”とか“怖い!”などと思うどころか、逆に“攻略しちゃる”と、なってしまったワケで。

 市内の有名処は見つけたらすぐ入る、という感じにはしているけど、やっぱり自分の滞在する町に、旅行期間中限定の“馴染み”を作っておくのは楽しいこと。僕には向こうに行くと必ず毎晩、一日の終わりに行く店があります。
 とりあえずエール頼んでテーブル席を陣取ってその日の記録をノートに綴り、明日の予定を考え、眠くなるとソファに移って(このソファがまた、ほとんどベッド)また飲んで、ハラが減ってる時はカウンターでお兄さんに「何か食べたいんだけど...」とお願いすればフードメニューを教えてくれる。
 やはり旅行者とはいえ、その短い期間なりの“馴染み”を作ることって僕には必要不可欠で、パブの存在あってのロンドンだと思えて仕方ないのです。

 

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