■ INIT BRIT from MAIL MAGAZINE POSITIVE ZOO

■vo.5 奥深いけど間口は広い至福の空間にて。

 まずはパブの基本ルールをサクッとご説明です。まず支払い方法はキャッシュ・オン・デリバリー。明朗会計ですな。そんなワケなので、チップやチャージなんかは原則として必要ないです。このへんも嬉しい所。でも、パブメシを頼んだ時に時間かかるものとかでテーブルまで運んでもらったりした時は、僕はホントに気持ち程度だけ置いて席を立つようにしてます。

 パブメシって? えっと、とりあえずそのへんも順を追って話してくかね。
 パブと言えばみんなが呑むのは所謂ビール。日本のビールと製造方法が異なるもので、ビター、エール、スタウト.....と更に種類があるから、カウンターでオーダーする時は「ビールください」じゃなくって「ビターを1パイント」とか言う。1パイントで多いなら、ハーフパイントで。
 でも聞いた話によると女性は1パイントでオーダーしない方がいいって言う人もいる。みっともないからとかいう理由らしいけど。でも、若い女の子なんかパイントグラス抱えてガンガン呑んでるし、古い話なのかもしれないな。僕はあんま気にしてない。観光客だし、どうせたくさん呑むんだし、どうせ最初からぬ るいんだし......。

 もちろん銘柄に精通してればいいんだけど、パブはたいがいどこかしらのメーカー傘下であることが多く、そういう店に置いてあるのはそのメーカーのもの。メーカー関係なく色々な種類を置いているパブはフリーハウスと呼ばれてます。フリーハウスって別 に飲み放題の店でも、ましてや無料の店でもないからね(笑)。
 僕はギネス(これはスタウト)を呑むことが多いけど、たまに他のものに挑戦したくなると、スタッフさんに「どれがおすすめっすか?」って聞いてしまう。こと細かにレクチャーしてくれた親父さんがいた店もあったし、揃えてる品をぜーんぶショットグラスで試飲させてくれた店なんかもあったし! カウンターにズラッと並んだ“エール入りショットグラス”はなかなか壮観だったねぇ(笑)。

 ビールはカウンターにあるハンドポンプから注いでくれます。これって地下に置いてある樽と繋がってて汲み上げてるのね。特にギネスなんかはこの注ぎ方が難しいというか厳しい。試験もある。泡が命!なので、いかに美しい泡を出すか、みたいな。ちなみに最高な状態で注がれたギネスは“パーフェクト・パイント”って呼ばれてる。パーフェクトパイントは、何回で飲み干したか一目で分かるんだ。前に日本でもあったでしょ、エンジェルリングって話。

 さて、カンパイです。でも......ぬるい?(笑)そう、英国のビールはぬるい。温まってるワケでもないけど、冷えてるワケでもない。常温ってことかな。その方が風味が増すっていうか何っていうか、この方がおいしいって英国の人たちは考えてるらしい。僕ももう慣れてしまった。
 もしこれに馴染めなければ、日本人にはお馴染のタイプが大抵冷蔵庫の中で冷えてるハズだから、こういうのは銘柄指定でオーダー。ハイネケンとかはたいがい置いてあるんじゃないかな。確かに最近は英国人でも特に若い世代はこのぬ るいエールから遠ざかり気味だって聞いたし、エール自体から離れてワインを好む人が多いんだとさ。確かにオシャレなワインバーみたいのも増えてるしなー。僕は好きなんだけどな、ぬ るいギネス。でもね、近頃このギネスの缶にも冷やして呑んでくれって書いてある。そのへんの事情が詳しく知りたいもんじゃ。

 それにしてもこの重厚なインテリアと昼間でも(もちろん夜でも)薄暗い店内、根っこが生えそうなソファやピカピカのカウンター......本当に心底落ち着ける空間だよなあ


■ITEM GET!!

●パブで買えるビールメーカー・オリジナルグッズ

どこかしらのメーカー傘下にあるパブでは、メーカーオリジナルグッズを取り扱っていることがある。 ロゴ入りの帽子、タオル、Tシャツとかパイントグラスなどなど。
なかなかクールなものもあるけど、あまり売れてる様子はない。
僕が良く行く店では、一番奥のたいそうな飾り戸棚の中に入れられてホコリ被っておった。
やっぱアレに反応するのは俺らガイジンだけなのか......?

 

 

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