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■vo.14 ロイヤルメイルとゴミ問題。
さて。次の場所へと出発する前に......昨晩パブで早々に書いていた絵葉書を投函するんでしょ？
あちこちにあるネットカフェからメールを送るのも便利だけど、やっぱり“旅”っちゅうもんには絵葉書が似合うってモンよ。
日本までは40ペンス。切手は街中にあるポストオフィスや出張所（と僕は言ってるけど、なんかコンビニと一緒になってるような店がよくある）の他、あんまり見たことないけど自販機もあるらしい。大きな駅のキオスクにも有。親切に「AIRMAIL」のシールがついて“いかにも！”な台紙に入ってる旅行者向けっぽい仕様のものがあるよ。
郵便のシステムはここ英国が発祥の地。街中にある赤いポストは日本のよりずっと古めかしくって王冠つけて威張ってます（笑）。そしてやっぱさすが！ なデザイン。郵便に関するもののデザインは本当に可愛くって、特に集配の車はまるでミニカーみたい（実際僕、持ってますが）。真っ赤な車体に黄色い文字でロイヤルメイル、と。ポストマン・パットの世界そのまんま！ 住宅街では小さなカートのようなもの（乳母車みたいの）で配達している姿も見るけど、これまた奪いたいぐらいのキュートさ。レプリカがあったら買っちゃうな。
このポストにしろ有名な電話ボックスにしろダブルデッカーにしろ、街中では真っ赤なアイテムが目につきます。街並み自体があまりハデな色彩
を持ってなくって落ち着いた感じなので、そこに突然この赤がポンッとあると、すごいコントラストがステキ。あ、ツッタカタ隊（衛兵）も赤いのいるやね。
あともう一つ、街中で見かけるアイテムと言えばゴミ箱。こちらは赤ではなく濃い茶色っぽいものの、何やら可愛い威張った物体。多いとこだと数メートルおきに並んでる通
りとかもあったりして、そのたびに「でも、ねぇ......」と思ってしまうんだな。っていうのも......
なんとなく英国って環境問題に関しては先進国っぽいイメージがない？ ところがどっこい。知ってる人はもう“ウンザリ”を通
り越して怒りモードに入るかもしれないほど、ゴミ問題に関してはまったくもってなってない。
とにかくゴミを分別して出す、という意識が皆無に等しい。ビン、カンなど不燃・可燃の区別
なんてしてないし、粗大ゴミすら道端に捨ててしまう。以前、この状況を知らなかった時に道端にベッドが置いてあったの見て、どうしたんだろー？ って単純に思ってたけど、そういうことだったか、と。
僕の住んでるトコでは月ごとにゴミ出し計画書が市民に配られて、みんなちゃんと守ってるんだけど、それがけっこう日常になって負担とはあまり思わなくなった身からすると、なんか不思議ですらある。んな、経済だのファッションだの色々の中心の一つである国がなにやっとるんじゃ、って。
地域によっては「これじゃいかん」って思った人もいたか、ごくごく少数派ながらコンポストを始める人がいたり、分別
したり、粗大ゴミ収集場があったりもする。それにこれをビジネスチャンスと見たか分別
業者もあるけど、そのシステムも、家庭から出す時点では全く分別無しで家の前に出し、業者が回収する時点で分別
する。ユーザーにとっては楽なシステムなのかもしれないし、普及すればそれなりにいいのかもしれないけど、やっぱりこれじゃ根本に“ゴミを減らさなきゃ”とかそういう意識は付かないでしょ。っていう以前に、ぜんぜんメジャーじゃないみたいだし(^_^;
ロンドンの印象を聞くと「ゴミが多くて汚い」って言う人もいる。確かに中心地へ行くと道端のゴミは目に付くし、TUBEの中にもけっこう。それでも「新宿なんてもっと汚いじゃん」「パリの方がヒドいよ」なんて思ってたんだけど、そろそろ僕も「ちょっとマズいんじゃ？」って最近は感じるようになった。街並みやその他いろんなことが美しい国だけに残念なんでさぁ。
って、まぁそんなイヤな顔しないでおくんなぃ。僕の印象ではホント、見た目的には新宿やら渋谷とどっこぃどっこぃだと思うし、別
にゴミに埋もれた街ってワケじゃないから。でも、埋立地（焼却ではなく埋め立てで処分してる）がそろそろ足りなくなっちゃって深刻な問題になってるみたいだし、早急にどうにかしてほしいなとは思ってるけど......。
さて。きちゃない話になっちゃったので、キレイな場所に行きますか。ここからラクに徒歩圏内に、僕の“心の拠り所”にもなってるとっておきの場所があるのよーん。
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