■vo.12 英国的朝食はお好き?
さて、さっそく行動を開始したいんだけど、まずは朝メシから!
ホテルに はたいがい朝食がついてるけど、その多くがコンチネンタル。朝からあんまり量
食べれないし、いつもは僕もパンとコーヒーだけって感じで済ませるけど、せっかくだからあの(!)イングリッシュ・ブレックファストを食べさせてあげようと思ってんだけど、どお?
この伝統朝食付きのB&Bも多いみたいだし、こういったホテルでは別料金で頼めることもある。早くからやっているカフェやパブなんかでも用意してる所がある。
なんかで見たことあると思うけど、とにかくボリュームがスゴい。とりあえずジュースとかシリアル等があって、それからお皿の上にはまず卵料理、炒めマッシュルーム、ベーコン、ソーセージ、焼きトマト、おまけにベイクド・ビーンズ......。僕はこの焼きトマトとベイクド・ビーンズが大好き! 直訳したら焼き豆、だけど、なんでこのトマト味の煮豆が“焼き”なのか分からない(笑)。アメリカのものだって思ってる人多いと思うけど、これはれっきとした英国の伝統食でございます。スーパー行くと缶
詰めがイヤになるほど売っている。
で、これに更に付くものがあるとすれば、ブラック・プディング。別に黒いプリンじゃなくって、血のソーセージなんだな、これが。フランスのブラッセリーとかでブダン(ノワール)っていう名前で出てくるのとほぼ一緒? 見た目は黒いかたまりで、血なんていうとグロく思うかもしれないけど、食べるとけっこうおいしい(僕の言う事なんでアテにしないで欲しいフシはある)。
英国のこの“プディング”の概念っていうのが全くもってナゾ。我々はやはりデザートの甘いプリンを思うだろうけど、英国ではそーはいかない。パブメシの定番キドニー・プディングは形こそ“プリン”なものの、腎臓を使った料理だし、ドライフルーツやヘットで作って天井からぶる下げといてクリスマスに食べる濃厚なケーキみたいなもんはクリスマス・プディング。うーん、一体どうなってんだろ?
ちなみにプリン愛好団体みたいなのがマジにあって、大会開いたり、いろいろ活動してるみたいよ。英国らしい話......。
んでもって、この充実の朝食に更に付くものがあるとすれば......。こうなってくるともう呼び名も“フル・イングリッシュ・ブレックファスト”となるのかなあ。それはキッパーと呼ばれる魚の燻製。ニシンとかサバとか。魚好きにはけっこうツボな物体で、こちらもスーパーや魚屋で真空パックとかで売ってる。なんか、日本風に炙って食べた方がおいしいような気がしないでもない。
あとはポリッジも典型的な朝食メニュー(とは言え近所のティールームでお茶の時間に黙々と食べてるバァさんを目撃したことが)。オートミールを牛乳で煮たおかゆみたいなもの。塩と砂糖派、両方みたいです。
さて、腹も一杯(いっぱいすぎ。食べきれない!)になった所でさっそく出かけることにしますか。ちょうど気候も良くて気持ちがよいから、もう一つ近くの“英国と言えば”の場所に案内するけど......
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