■ INIT BRIT from MAIL MAGAZINE POSITIVE ZOO

■vo.10 旅の恥はかきほうだい。

 そう言えば、僕が生まれて初めてパブに入った時は、な〜んにも前知識がなくて。英国にそういう呑み処があるということはもちろん知っていたわけだけど、その時点ではパリの方が詳しいぐらいだったから、諸々のルールなんてこたぁ、全く知らない状態で店のドアを開けたワケだ。
 まず、そんな早くに閉まってしまうのを知らなかった。呑み処としても機能するパリのカフェの感覚でいたから、夜中早朝かまわずくたびれた親父連中がカウンターで一杯やってるもんだと......ね。
 店のオバちゃんに、あと少しで閉まるけどそれでもいいなら、と言われて時間のことはクリアし、とりあえず僕はカウンターの席に座ってしまった。たまたまメインのバーカウンターにスツールがあったので助かったけども、キャッシュ・オン・デリバリーなどという言葉は頭になかったね。で、ハンドポンプを指さして「これちょーだい」をやり(これは今でも進歩ないな......)、次にグラスの大きさの単位 がパイントであることを知る。まぁ、そんなこんなでどうにか初パブは終わったものの、旅の恥はナントカ、の典型だったな(笑)。

 僕の英国仲間である某氏は、初渡英の時はまず入国審査でやっちまったんだそう。彼、英語はある程度喋れるんだけど「イギリス発音に慣れてなくて何言ってんだか分かんなくて......」で、ただの挙動不審男になってしまったそうだ。そういえば僕も初入国の時は全然聞き取れなくて聞き返しちゃった。「ぱーどん?」じゃなくて「えっ?」って(笑)。
 同じく彼はVS機の時に機内食の“松花堂弁当”をオーダーしようと、英国人CAさんに普通 に「松花堂弁当」と伝えたら伝わらなかったとか。そこで、「ショーカドーベントー」と“外国人の日本語喋り”を何度か繰り返したらしたら通 じたって(笑) 「あれはなんか自分が情けなかったねぇ......」と。回りが日本人だらけだったそうで、ものすごーく恥ずかしかったらしい。

 初めてじゃなく、慣れた頃にも失敗はやってくる。
 もう何も見ないでも乗り継いでどこへでも行けるぐらいになったTUBE。目的の駅で改札を出ようとしたら自動改札で引っかかってしまった。そん時、初めて違う料金の切符を買っていたことに気付いたん。乗り越し清算という概念がないので、そういう場合は有無を言わさず罰金を取られてしまう(詳しくはまた後ほどね)。ジタバタ言い訳してもしょうがないと覚悟を決めた僕は、£10の札をすでに手にし(笑)、駅員さんの元へ緊張して向かったワケだ。
「切符を間違えて買ってしまったんです。どしたらよいの〜?(うるうる)」
 ただその時は、ニッコリ微笑んだ駅員さんが横っちょの柵を無言で開けてくれて“通 っていいよ!”と合図してくれて事なきを得た。らっきー! あの時はさすがに英会話番組の人のようにクネりながら「おーぅ、さんきゅぅそ〜ま〜っちっ!」と言ってしまったわ。何故か照れまくる駅員さんが印象に(笑)。でも、こういう観光客、多いんだろうね(^_^;

 レストランでも参ったことがある。先述の彼と一緒にイタリアンレストランへ入った時のこと。郷に入っては......なので、スターターとして“ラムとアーティチョークのバルサミコ風味”みたいのと、メインとしてパスタをそれぞれ一皿ずつオーダー。で、我々の胃袋は最初のスターターのみで“満タン”になってしまった。英国では一皿をシェアするのは別 にそんなタブーではないので(仏でやっちゃダメね)、半分ずっこしたにもかかわらず、よ(泣)。
 その後はパスタを詰め込むのに死ぬほど苦労し(おいしかっただけにトホホ)、「デザートは遠慮いたしますぅ〜(泣)」と言った事は言うまでもなく。

 恥ずかしかったけど楽しかったという記憶では今でも店員さんの笑い顔が思い浮かぶ、某ショップでのこと。
 一通り買うものをレジへ持っていくと、レジ横に可愛らしい小物が目に入った。女の子友達への土産にオマケでくっつけるのにいいなぁ、と思って3つほど追加購入。
 そして店を出るか出ないかって時にもう1人あげようと思って追加購入....の、レジしてる側から(あともう1個欲しいかも......)と思っていた僕はどうやらジーッとその商品を見つめまくっていたらしく、店員のお姉さんがクスクス笑いながら「もう1個?」って(笑)。我に返って恥ずかしかったけど「うん」と頷いて買い物を終え、そしてまた店を出た所で「あっ、やっぱ自分の分がもう1ついるっ!!」
 お姉さんも大笑いで「また買いにきてくれたのー?」って。「また買いにきたーっ!」と開き直ってみましたが、ホントの最後に「またきてねーっ(笑)」と見送られたので「30秒後に来るかもよーっ」と返しつつ、大笑いのままで終わったよ。他にもお客さん一杯いたし、あー、恥ずかしい!!! でも、楽しい(笑)。

 たまたま英国のショップの人ってのが感じいい人多くて、モタついてても英語ヘタでも嫌な顔されることが少ないってのがラッキーだったかもね。パリじゃこうはいかないかもしれない...........。(笑)


■ITEM GET!!

●GIN AND TONIC

僕の一番好きな酒はジン。ジンといえばロンドン。
そんなワケか、ジントニックもけっこうパブの定番です。 ただ“ジントニック”は和製英語(?)なので「ジン・アンド・トニック」(もしくはG&T)とね。 僕はジンリッキー派だけど。 オンザロックも和製なので「ウィズ・アイス」と言えばヨロシ。

 

 

■ back to INIT BRIT top ■

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送