■ INIT BRIT from MAIL MAGAZINE POSITIVE ZOO

■vo.1 VS機で出発。

 僕は今現在、東京の片隅でデザイナーをやっています。もちろんその仕事においてもロンドンは“最高の参考書”です。
 でも僕が初めてロンドンへ向かったキッカケはデザインではなく、音楽でした。
 当時、僕はパソコン雑誌編集部の“使い走り”、デザインの個人事務所での“下積み修行”を経て、とある会社でリモートアクセスのシステム作ったり色々。要は僕にとってはMacで出来る仕事であればいいワケで、まだデザインという仕事に執着はなかったのです。
 だから僕の中ではあの街にデザインは“後からついてきたこと”。でもそのおもしろさを一度知ってしまったらヤミツキになってまったのよ。これからココで、そのおもしろさを少しでもおすそわけできたらなあ、と。
 んじゃ、お気に入りのヴァージン・アトランティックでそろそろ出発するとしますか。パスポートとチケットを忘れずに、さぁ空港へ!

 御存知リチャード・ブランソン率いるヴァージングループの飛行機VS。さすがというべきか何っていうか、乗った時点ですでに「注目!」なコトが待っています。それは、アメニティグッズ。エコノミーだってちゃんと充実のパックがアナタの席に置いてあるから大丈夫。
 くつ下、ティッシュ、メモ帳はもちろん、ボールペン、ハガキ、リップクリーム、ブランソン似(?)のラバーダッキー付きの歯みがきセット...。それらに共通 しているデザインをぜひとも楽しんで下さい。ティッシュや耳栓には、ちょっと「ふっ」と笑ってしまうようなテキストが書かれています。このへんのコジャレ方が、さすがとしか言いようがないというか。僕が確認しているものでは色は4種類。印刷の基本であるCMYKと更にグリーンで、自分の席にどの色があるかは搭乗してからのお楽しみ。それらが同じ色のビニールのバッグに詰められているのです。もちろんおチビちゃんには、大人でも欲しくなるもっと豪華なキッズパックが用意されてます。
 まさしくデザイン大国(と僕が勝手に言っている)英国へ行くのにふさわしい始まりってもん。

 また、フラッグキャリアのブリティッシュ・エアウェイズ(BA)では、アメニティはVSと比べれば地味なものの、機内食の食器(料理はモダンヨーロピアンの有名シェフをウンヌン、と。モダン・ヨーロピアンに関してはまたいつか話をするつもり)、ブランケットやアテンダントさんの制服に、さすが!なものを感じます。黒いタイトなスカートのスリットの間に覗く細い脚を包む黒いストッキングが「・っ!」って感じな某社もある意味でさすが!だったけれど......。
 飛行機好きの僕にとっては、航空会社オリジナルグッズも楽しみの一つ。僕は腕時計を買うことにしています。VSはさすがシンプルにカッコいいデュアル、BAはデュアルの文字盤が四角いちょっとフォーマルな(?)デザイン。時計の他にもVSには(これまた)ブランソン似のテディベア、その名もブランソン・ベアなんてのもありました。VSでは機内で出されるワインもオリジナル。そう言えば微妙にお馴染のヴァージン・コーラやウォッカも!

 それにBAと言えばまず機体のデザイン。世界の色々なデザイナーに依頼したというお国柄満載のデザインが機体に施されているのです。ワールドイメージ塗装などと呼ばれていて、ボーイング747-400では17柄22種類ほど存在しているのだとか。777など他のフリートには747に存在しない柄もあるらしい。よく、旧塗装などと呼ばれているのはROYAL CROWN。他にはもちろんユニオンジャックもあります。どちらもかなり英国的(笑)。
 僕はユニオンジャックの他にはCHELSEA ROSEという愛称が付けられているものに乗ったことがありますが、カンパニーカラーの濃紺とシブい赤で統一された落ち着いたバラがモチーフでした。自分が乗った機体のデザインについて詳しく知りたい時は、後のトイレの近くに掲示されているプレートを見るべし。
 ロンドンのチェルシー地区と言えば、故ダイアナさんが闊歩していたエリア。英国のバラと称された彼女のことを思い出したなあ。。。

 機内食メニューが充実しまくりなのはVSですが、お楽しみのアルコールも然り。エール(英国のビール)はもちろん、僕は宅酒のジンばっかりです。ジン・アンド・トニック」と言ってニッコリすれば、目の前に置かれるのはキニーネの風味がウマいシュウェップスのトニックウォーターの小さい缶 と、ゴードンの小瓶(機内なのでプラスティックだけどね)。このゴードンのラベルデ ザインも、とってもキュートです。周囲にデザインされている植物は、ジンの原材料の一番大切なもの、ジュニパーベリー。僕はずーっと根拠もなくブルーベリーだと思い込んでて友人に笑われましたが。。。
 ジンと言えば英国(発祥の地は違いますが)。スコッチやエールと並んで英国好きには無視できない至福の液体(笑)。一番有名なビーフィーターのラベルにデザインされているのは、テムズ沿いロンドン塔の住人ビーフィーターさん(最近、透明ラベルになりましたが、僕は昔のデザインの方が好きだったんだよー)。向こうに着いたら本物の彼らに会いにいくことにしましょう。

 さて、12時間のフライトを終えてヒースロー空港に到着する次回は、さっそく市内に出てみよーねーぇ。

 

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