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■オバケに逢いたい。

 次の日は4時起き。寝過ごさないようにこの日だけはケータイも英国時間に直して、アラームしかけといた。おかげでちゃんと爆音スマパン着メロで起床。
 キビキビと支度を整え、財布の中身にユーロを足して、いざ出発...と、いつものホールでリフトを待っていたら。まだシーンとしてる中、いきなり「ガンガンガンガンっ!!」。ビックリしたぁ...(泣)。

 ここは最上階で、もうこの上にフロアはないハズなのに、5〜6段余計に延びている階段の先に一つのドアがあって行き止まりという構造になっていた。で、そのドアを開けた先に部屋はない(構造上絶対ない)ハズだし、もちろん客室ナンバーもついてないから、いつも何なんだろーって思ってた。もしかしたら屋根裏部屋的な所へ行く通路が続いているのかもしれないけど...。そのドアが音を立てていた。なんか内側から誰かが無理やり開けようとしてるように振動してた。
「ホーンテッドマンションみたい!」  おもわずドアまで行ってみたけど、鍵かかってる。人の気配なし。
「はろ〜ぉ...ぐっどもーにーん....」
 応答ナシ。ま、いいや。オバケだったら嬉しいのに。英国人、オバケ好きだからなあ...。オバケ付きのパブも人気あるし(一緒に飲んでたり掃除してたりするらしい)、中古物件とかはオバケ付きだと人気があって「FOR SALE」の立て札にゴーストマーク付けて売りにしてる国なんだから。

 そして来たリフト。普段からちょっと怖い雰囲気たっぷり。コンパネ(っていうのか?)は壊れてるし(でもしっかり押せば機能する)、ガタンガタン...ピョロン....ガタガタガタ....ゴオオーッ...ピョロン....って音を立てる...(ピョロンはまるで水滴が落ちる音)。
 しかもこの時はいつも以上に音と振動が激しく、オバケも一緒に来たのかと思った。だったら嬉しいんだけど、それよか無事にGFに辿り着けるのかどうかでヒヤヒヤな感じ(笑)。今回、ホテル内にいくつかあるリフトの全部が(一応)稼動していたってだけでもマシかも?
 んま、これも英国ということで。

 オバケついでにもう一つ。これはホンモノじゃなくて目の錯覚の賜物だったんだと思うけれど、部屋の窓から見てすぐ正面のレンガ造りのフラットは、そんなワケで部屋の中がコチラから丸見えです。でもなーんとなくキレイな光景なので、夜になるといつも眺めてたんだけど(覗きじゃないよ)、もう電気が消えてる下の方の部屋の窓3面に渡って、古いヨーロッパ調のドレスを着てるような透けた女性や絵に描いたような英国紳士がボーッと淡い光を放ちつつ、椅子に座ってたり立ってユラユラしてたりするのさ!! それこそホーンテッドマンションの世界。なんともアヤしげで何より美しくて...怖い。目が釘付けになっちゃって1時間ぐらい見てた夜も(笑)。
 その横の部屋は連日いつ見てもテレビ付けっぱなしなので、住人が中で死んじゃったんじゃないかって心配したりもしてた(^_^;


 
これが窓から見えるレンガ造りのフラット。
キレイでしょ?

 

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