■VOL.3 遥の地へ戻る方法。
最後に行ってしまってから、もう2年近くも経ってしまったワケで、「また戻りたい」という気持ちが日に日に強くなってしまってきている。
先日、たまたまNIETAさんと話をしていた。彼は、LOHDZの中でも一番渡英歴の多い人。
本当だったら今ごろ、またロンドンへ帰っているハズだったんだけど、色々と問題があって、今はとりあえず、東京に落ち着いている。 それでもやはり、帰るチャンスを虎視眈眈と狙ってまして(笑)、遅くても来年の早いうちにはどうにかしたいって。ただし、やはりそれも長期滞在は無理らしく、“少しでも行ければいい”とのこと。
僕も次回はもっと長い間行ってみたい、しばらく向こうにいたい、そう考えてたけど、となるとすぐ目の前に壁ができる。
どうやってその“長い間”の休暇を取るっていうの?
そこでもう「やっぱ行けないやぁ〜」と泣くしかないのでした。
が、NIETAさんの言葉を聞いて、当り前のそのことに気付いたというか。
そっか、大好きなあの街には、“行けるだけ幸せ”なんだった。
それが1週間だろうと、4日間だろうと。
NIETAさんが言うには、短期で行くには、向こうでの過し方には2通りあると。
今まで行ったことのない場所だけピックアップして念密な調査の上で攻め込むか、勝手知ったるいつものエリアだけに絞り込んで、ノンビリと過ごすか。
前者だと、行ったことのある場所は増えるけれど、日数がない上に慣れない分、消化不良になる可能性が強い。けど、また「今度マスターしてやる」という気分が残る。
後者だと、自分のペースを落とさずにリフレッシュできるが、“いつもとおんなじ”。
どうなんだろう? 僕の場合はやはり安全パイで後者を取ると思う。
僕が行ったことがなくて行きたい場所というのは、ロンドン市内でもわりと遠い場所か、レンタカーを借りないと行けない田舎の方だったりする。
焦る気分のまま中途半端に終わってしまうよりか、いつもの場所で昼寝をした方がぜんぜん良いような気がしてきた。
それに、それならばホントにたとえ4日間だって余裕でOKなハズなんだ。ロンドンへ4日間。でもそれだと実質、現地でフルに動けるのは2日間ぐらいになる。
C.ガーデンとカムデンで買い物をして、ホランドパークで昼寝して、ケンジントン公園のティールームでお茶をしてクラブへ行って、パブで飲む。
2日間でできるじゃないの! でも...2日間はさすがに短すぎるか(笑)。
韓国や香港とか...近いアジア方面なら、週末を利用して行く友人もけっこういる。
でもヨーロッパとなると、さすがにそれなりの準備が必要になってしまう。それでも、決めたら速攻、スーツケースを出すのは前日! なんて旅慣れた人もいるけど、やはり僕らはそうはいかない。
なんだかんだ言って、海外に行く、ってのは一大イベントになってしまう。
現実問題、たとえ1週間だろうと、休暇を取るのはやはり夏休みか、GW、年末ぐらい。その他は不可能と言ってもいい。
仕事の他の個人的な問題もいろいろとクリアしなきゃならない。家庭のこととかね。僕は妻子持ちじゃないけど(爆)、家にまつわる問題は、やはりついてきちゃうんである。で、その問題は、今後深刻化する一方であるハズで、確かにNIETAさんに言われた通り、「今のうちに!」という見方も強くなる。つまり......長いこと家をあけるのが難しくなる将来がある、という意味。
そして、はやり資金の問題。 GWにロンドンへ行くとなると、どうしたってある程度の金額が動くことになる。僕らは決して余裕のある生活をしているワケではないし(^_^; その額を用意するのは、たやすい事じゃない。
資金が用意できる目途と、休暇のチャンス、個人的な問題のクリア。。。
それが全部一致しないと、なかなか飛び立つことができない。これが現実。
でも先日の「今のうちに、どう、また?」というNIETAさんの言葉がトドメ的に背中を押した。
すべての準備が整うまで、一体どれぐらいかかるだろうか? でも、確実に、その日が近くなったのは、間違いない。
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